はじめに
今回は、Anthropic 社が提供する Claude API を TypeScript から呼び出し、テキスト生成のレスポンスを受け取るまでの手順を解説します。
本記事の対象は、TypeScript の基礎文法は理解しており、Claude API を実際のコードで試してみたいエンジニアです。
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Claude API と Anthropic SDK について
Claude API は Anthropic 社が提供する大規模言語モデル「Claude」を呼び出すための REST API です。テキスト生成、要約、コード補助など、幅広い用途で利用できます。
料金はトークンごとの従量課金で、Claude Opus・Sonnet・Haiku などモデルごとに単価が異なります。最新の料金やモデル一覧はAnthropic 公式ドキュメントを参照してください。

TypeScript から API を呼び出す場合、Anthropic が公式に提供している SDK @anthropic-ai/sdk を使うのがもっともシンプルです。SDK を使うことで、型補完付きで直感的に API を扱えます。
開発環境の準備
本記事では以下の環境を前提とします。
- Node.js 20 以上
- TypeScript 5.x
- パッケージマネージャー:npm または pnpm
- Anthropic Console のアカウント(API キー取得用)
Node.js のバージョンは、以下のコマンドで確認できます。
node --version
以下のように表示されれば準備完了です。
v20.11.0
SDK のインストールと API キーの設定
まずは、プロジェクトを作成して SDK をインストールします。
mkdir claude-api-sample
cd claude-api-sample
npm init -y
npm install @anthropic-ai/sdk
npm install -D typescript @types/node tsx
tsx は TypeScript ファイルを直接実行するためのツールです。開発中の動作確認に使います。
次に、TypeScript の設定ファイル tsconfig.json をプロジェクトルートに作成します。
{
"compilerOptions": {
"target": "ES2022",
"module": "commonjs",
"esModuleInterop": true,
"strict": true,
"outDir": "dist"
}
}
続いて、Anthropic Console から API キーを発行します。
発行したキーは、プロジェクトルートに .env ファイルを作成して環境変数として管理します。
ANTHROPIC_API_KEY=sk-ant-...
注意:API キーは絶対に Git 管理に含めないでください。.gitignore に .env を追加しておくのがおすすめです。
テキスト生成を実装して動かす
SDK のセットアップが完了したので、テキスト生成の呼び出しを実装していきます。以下の処理を src/index.ts に記述します。
import Anthropic from "@anthropic-ai/sdk";
// SDKクライアントを初期化(APIキーは環境変数から読み込み)
const client = new Anthropic({
apiKey: process.env.ANTHROPIC_API_KEY,
});
async function main() {
const response = await client.messages.create({
model: "claude-sonnet-4-6",
max_tokens: 1024,
messages: [
{
role: "user",
content: "TypeScriptの特徴を3行でまとめてください。",
},
],
});
// レスポンスからテキスト部分を取り出して表示
const firstBlock = response.content[0];
if (firstBlock.type === "text") {
console.log(firstBlock.text);
}
}
main();
これで、Claude API を呼び出してテキストを生成できるようになります。以下のコマンドで実行します。
npx tsx src/index.ts
実行すると、以下のように Claude からの回答が表示されます。
TypeScriptは、JavaScriptに静的型付けを加えた言語です。
コンパイル時に型エラーを検出でき、安全性が高まります。
大規模開発やチーム開発において特に力を発揮します。
モデルを claude-haiku-4-5-20251001 に切り替えることで、より高速・低コストで応答を受け取れます。用途に応じてモデルを使い分けてください。
さいごに
今回は、Claude API を TypeScript から呼び出し、テキスト生成のレスポンスを受け取るまでの手順を紹介しました。これにより、AI 機能を組み込んだ Web アプリや CLI ツールの開発を始められる状態になりました。
実務ではストリーミングレスポンスやプロンプトキャッシュ、Tool Use などの機能も重宝します。気になる方は公式ドキュメントも合わせて参考にしてください。